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今週の近畿版

2020年11月4週号

いい夫婦 支え合って農業

田中 忍さん 優子さん 南丹市


「慣れないことが多く大変だが、楽しく農業をしたい」と話す田中さん夫妻

シュンギクの定植。来年から道の駅にも出荷する

担い手として1年目 栽培技術向上に懸命

南丹市の田中忍さん(34)・優子さん(33)は今年1月に就農。ハウス2棟でシュンギク、露地約6㌃でナス、水稲約10㌃を栽培している。「夫婦だと遠慮せずに言い合えるのが良い。効率も上がる」と話す。

忍さんは、会社に勤めていたころ、京都市内の青果市場で紫色のダイコンなど珍しい野菜を見て衝撃を受けたという。「自分も野菜を作りたい」と就農を決意。京都府主催の「担い手要請実践農場」で2年間の研修を受け就農した。

「出荷先のスーパーに持って行ったときに、お客さんに声をかけてもらえるのが嬉しい」と笑顔を見せる忍さん。

優子さんは、「昔から自分で経営をしたいと言っている姿を見てきた。農業がしっくりきたのだと思う」と振り返る。

「妻は、就農に反対せずついてきてくれた。背中を押してくれる頼れる存在」だと言い、「夫は穏やかで優しい人。自分の進みたい道へ進んでいく力強さがある」と寄り添う。

農作業は協力して行っていて、「分からないことだらけ」と話す。特にナスの畝立てに苦労したという。忍さんが何度もやり直すがうまくいかず、近所の先輩農家に手本を頼むと簡単にできた。「技術も高めていきたいと思った」と振り返る。今は、実践農場の講師のもとへ積極的に聞きに行って、見学させてもらうなど熱心だ。

「妻に家のことや子供のことを任せっきり。感謝してもしきれない」と話す忍さんに、「忙しい中でも子供との時間をとってくれるのがうれしい」と優子さんは笑顔で応える。

「今後は、栽培面積を拡大しながら品目も増やし、販路を開拓していきたい」と展望を話す。