発動機に命吹き込む
岡田 敏明さん 久美浜町

戦前に製造された発動機として象徴される「箱マグネット式発電機」のついた石油発動機。岡田さん一番のお気に入りだ。
久美浜町三原の岡田敏明さん(49歳)は、作業場などの隅で眠っていたりスクラップになっている発動機を整備する発動機の愛好家だ。
25年前、織物業を営んでいた岡田さんは、織機の修理を業者に依頼に行ったところ、サビに覆われた一台の発動機を見つけた。「もともと機械をいじるのが好きだったので、もらい受けて整備したんです」ときっかけを話す岡田さん。
今では、1940年ごろから現代に至るまでの発動機約50台を所有している。
「スクラップで見つけた時にはサビのかたまりでも、整備して動いてくれたときの感動がマニアにとっては最高です」と岡田さんは話す。会社から帰宅した夜や休日には、整備に明け暮れる。損傷した部品は、自前の工作機械を使い手作りなので、手間のかかるものは、動くようになるまで、およそ1年かかったこともあるという。
岡田さんは、全国発動機愛好会(会員数約350人)に加入し、全国各地で行われる運転大会に参加もしている。
「とにかく古いものを動くようにするのがマニアの夢。特に昭和初期に製造された発動機を手に入れて、動かせたらいいですね」と目を輝かせる。